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2021年3月2日
日本の失業状況と労働市場の現状
リフィニティブ・ジャパン株式会社
Data Insight 編纂チーム
コロナウイルスによる経済へのダメージが引き続き想定される中、今回はコロナ禍のもとでの日本の労働市場の動向と失業状況について、総務省統計局のデータを用いて見て行きたいと思います。

チャート1 日本の就業者数の変化
出所 : Refinitiv Eikonのデータ |総務省統計局| を利用しエクセルにて作成 2021/2/8
チャート1は2008年以降の日本の就業者数(農林業と非農林業)の前年同月比の変化を見たものです。やはり、2008年9月のリーマンショック後の減少は規模と長さについて他に例をみません。その後、2011年3月の東北地震後にも影響はありましたがなんとか乗り切りました。今回の特徴は、突如として雇用がなくなったことです。規模はリーマンショックほどではないにしても、同水準の減少がずっと続いています。

チャート2 コロナ禍以降で就業者数が減少した業種
出所 : Refinitiv Eikonのデータ |総務省統計局| を利用しEikonエクセルにて作成 2021/2/4
チャート2はコロナ禍以降で就業者が減少している業種を取り上げたものです。宿泊、飲食業を筆頭に、サービス業、製造業、建設業が雇用を減らしています。

チャート3 コロナ禍以降で就業者数が増加した業種
出所 : Refinitiv Eikonのデータ |総務省統計局| を利用しEikonエクセルにて作成 2021/2/4
チャート3はコロナ禍でも就業者数が増加している業種です。医療・福祉を筆頭に、情報産業、教育・学習関連、学術関連、不動産と続きます。これら業種はコロナ禍で増えたというよりは従来より就業者を増やしていた業種といえます。しかし、在宅勤務の増加といった生活環境の変化で、不動産、情報、教育方面の雇用は着実に伸びているといえます。
今後もリフィニティブのデータを基に、皆様に役立つインサイトをお届けします。
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