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2020年9月22日 : 投資銀行業 / INVESTMENT BANKING

Six ways volatility is changing financial data demands  

不透明な局面における金融データ需要を見極める6つの手がかり

リフィニティブ・ジャパン株式会社 

Cornelia Andersson

不確実性が高まる時代において金融市場の見通しが一段と難しくなる中、投資銀行は変化し続ける金融データにアクセスすることが求められています。変化する金融データのニーズを見極める上で重要となる 6 つのトレンドに注目します。

1. 不確実性が高まる時代において、最も関連性の高いデータに効率的かつ迅速にアクセスすることが重要なアドバンテージとなる。 

2. あらゆるソースやアセット・クラスを網羅する情報に、リモートかつ信頼性の高い方法でアクセスできることが不可欠である。

3. パワフルな分析プラットフォームとデジタルでインサイトを提供する機能が、急速に競争上の差別化要因となりつつある。

新型コロナウイルスの世界的感染拡大と各国の都市封鎖による経済停滞は、金融市場の見通しを一段と難しくしています。市場が不安定な時期に可能な限り明確な状況を把握するため、投資銀行では適切なデータへのアクセスがこれまで以上に重要となっています。インサイトをいち早く得るためのこの競争は、データとそれを利用する人々に新たな需要をもたらします。

Refinitiv Workspace for Investment Bankers のメリット

前回のブログでは、人間、つながり、協力、感情、自信といった、ディールメイキングを行う上での重要なファクターが、新型コロナウイルスや都市封鎖によってどのように変化し、また競争力を維持するために組織は何をすべきかについて探りました。
今回は、変わりゆく金融データのニーズを見極める上で重要な 6 つのトレンドを探ります。
 

1. スピード
状況の変化が速くなればなるほど、投資家はトレンドをすばやく把握し、投資戦略を練り直す必要に迫られます。常に最新情報を捉えることのできる情報フローが求められており、それは正確でタイムリーなデータの価値が飛躍的に高まっていることを意味します。

2. アクセス
投資銀行のバンカーたちが在宅勤務や仮想ディールメイキング、コラボレーション環境に迅速に適応していることから、クラウドへの移行による競争優位性がここ数か月で顕在化しています。複数の場所から、さまざまなソリューションを用いてデータや分析にアクセスする技術は、急速に競争上の差別化要因となりつつあります。パワフルで柔軟性の高いデータ・ソリューションへのアクセスが可能な投資銀行は、優位に立って取引を実行し、成功者として躍進することになるでしょう。

3. 複数アセット・クラスのインサイト
世界を動かしている要因やセクターをより包括的に把握するために、投資家はさまざまなアセット・クラスのデータを利用するようになってきています。

4. アウトサイド・イン
インサイトを得るための別の方法として、自社データと外部のマーケット・データを組み合わせる方法があります。ニュース、解説、リサーチ、ソーシャルメディア・データ、オルタナティブ・データ (ジオロケーション・データ、クレジット・カードや求人情報のデータなど) といった、従来とは異なる非構造化データはますます増えています。

5. インテリジェントな自動化
このようなオルタナティブ・データを使いこなすには、機械学習、AI、パワフルな分析ソリューションが不可欠です。投資銀行業は依然として、主にリレーションシップ・ベースのビジネスであり続ける一方、 人的要素とインテリジェントな自動化の融合が、急速に競争上の差別化要因となりつつあります。

6. デジタル・プレゼンテーション
点と点を結び、伝えるべきインサイトを特定したとして、最後に残るのは物理的な距離をいかに埋めるか、という問題です。チーム内の連携やパートナーとのコラボレーション、顧客やビジネス・ケースの紹介をリモートでどこまで行えるかが重要な要素となっています。

言い換えれば、すべてはデジタル化にかかっているということです。デジタル化への移行で先行していた投資銀行は、今や明らかに優位な立場にあります。出遅れてしまった投資銀行は、迅速に遅れを取り戻す必要があるでしょう。革新的企業ではバーチャル IPO ロードショー、ドローンやカメラを使った遠隔でのデュー・デリジェンスや企業視察、自宅キッチンでの経営プレゼンテーションなどが行われています。その結果、今後、投資銀行業務におけるリレーションシップの要素は、程度の差こそあれ、デジタル面にどれだけ精通しているかにかかってくると思われます。

 

Refinitiv Workspace のご紹介

投資銀行の未来を見据えて設計された Refinitiv Workspace は、急速に変化する競争の激しい市場において、投資家のために構築されたパワフルでスマートな顧客中心のソリューションです。
自社ワークフローと統合し、その優れたインサイト、スピード、直感的なナビゲーションを通じて、必要なコンテンツや機能を利用できます。
Refinitiv Workspace を使えば、必要なコンテンツをすぐに見つけることができます。

注)本稿は、2020年9月22日投稿された英文ブログの翻訳です。内容に相違がある場合にはリフィニティブのグローバルサイトに掲載されている原文が優先します。

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