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2021年10月21日

進化するトレーディング・ワークフロー、グローバル外為行動規範の公表から3年

本稿は、2021年8月4日投稿された英文ブログの翻訳です。

The Finance risk screen
Vincenzo Dimase

 

Sales Readiness Director – Trading

Vincenzo Dimase

 

グローバル外国為替市場委員会は先頃、3 年にわたるグローバル外為行動規範 (FXGC) の見直しを終えました。改訂された同規範の遵守を支援する、バイサイドとセルサイドの企業向けのリフィニティブのサポートはどのようなものでしょうか?

1 . グローバル外為行動規範 (FXGC: FX Global Code) は、中央銀行や民間企業からの人員で構成されるグローバル外為市場委員会によって維持管理されています。2017 年に策定された FXGC は、健全かつ公正で流動性が高く、透明性も確保されたグローバルな外国為替市場の推進を目的としています。

2. 外国為替市場が発展し続ける中で、FXGC は新しいプロセスやテクノロジーに対応しつつ、外国為替市場の日常業務に直結した実用的なものであることが求められます。

3. そのためにグローバル外為市場委員会は、外国為替業界との協議を重ねながら、FXGC の定める 55 の原則を 3 年毎に見直しますが、このほどその作業を終えました。

 

FXGC は、外国為替市場の参加者に規制上の義務を課すものではありません。むしろ、世界の優れた慣行やプロセスを特定することで、各地の法律や規則、規制を補完することを目的としています。これまでに、およそ 1,100 の市場参加者が FXGC の遵守意思表明に署名しています。

グローバル外為行動規範の変更点

FXGC の公表から 3 年を経て、同規範の改訂が行われました。この改訂は、文言レベルの修正にとどまらないものです。以前のものと比べ、改訂版の FXGC では、プリヘッジやデューデリジェンスなどのテーマについて、事例やテンプレートを用いた具体的なガイダンスを市場参加者に提示しています。

原則がより明確に定義されたことで、FXGC の良い方向への改善と業界では捉えられています。実際の運用面での柔軟性は重要であるものの、市場参加者が自らの利益に基づいて同規範を解釈、適用できるということではいけません。

Refinitiv Deal Tracker: 世界の主要外国為替プラットフォームのあらゆる外国為替取引をモニタリングし、処理するツールを備え、フロント・オフィスからバック・オフィスまでの対応が可能になります。

 

1. グローバル外為行動規範の主要テーマ

外国為替市場の発展に伴い、アノニマス・プラットフォームの運営側も情報開示の拡大を促す中、改訂版の FXGC では匿名取引に焦点が当てられています。オペレーショナル・リスクの管理も重要な分野と見なしており、手動プロセスの削減や、可能な限り PVP 決済を採用することを強調しています。

また、グローバル外為市場委員会は、市場の透明性を高めることを目的に、アルゴリズム取引やアグリゲーション・サービスの提供者が開示すべき情報に関するガイダンスを充実させています。取引コスト分析 (TCA) については、データ報告の標準化を進めることでその有効性が高まると提唱しています。

取引コスト分析の新しいデータ・テンプレートは、とりわけトレーディング業務についての経験が不足している企業やリソースが限られている企業の助けとなります。改訂版の FXGC においては、特に取引リジェクトの理由に関する記録保管の重要性に言及しています。

市場参加者が取引相手にどう対応すべきかということは、常に FXGC の中心的テーマとなっています。また重要なこととして、セルサイド、バイサイド、ブローカー、トレーディング・ベニューの別を問わず、FXGC の遵守意思表明に署名したことを実証できるということも重視されています。

 

2. リフィニティブの支援

リフィニティブが提供している一連のポストトレード製品は、人手の介入を減らし、FXGC の遵守を促すことを通じて、ポストトレードの運用効率を改善し向上させるコスト効率に優れた手段です。Refinitiv Deal Tracker は、フロント・オフィスからバック・オフィスに至るまで、世界中のあらゆる主要外国為替プラットフォーム上の取引を監視し処理するための完全ホスト型のツール・スイートです。

Refinitiv Deal Tracker は、Refinitiv Conversational Dealing や Refinitiv FX Matching (英語) に加え、他のトレーディング・ベニューや銀行ポータルから執行通知を受け取ることができ、さまざまな FX 流動性ベニューのデータを取り込むことが可能です。

Refinitiv Trade Notification (RTN) を用いることにより、お客様は一つのチャネルで世界中のカウンターパーティーとつながることができます。その結果、透明性が大幅に向上するとともに、真のストレート・スルー・プロセッシング (STP) を実現することが可能となります。

RTN は、Refinitiv FXall、Dealing、Matching といったリフィニティブのあらゆるトレーディング・ベニューに対応しています。さまざまなシングル・ディーラー/マルチ・ディーラー・プラットフォームやボイス・ブローカーへの接続も可能です。

Refinitiv Compliance Archive (メッセージや取引活動を分析するためのポータル) や Refinitiv FXall 内でのトレーディング・パフォーマンス分析といったサービスを利用すれば、ユーザーは過去の取引執行の質の評価や、同一条件での複数の流動性プロバイダーの比較、より正確な情報に基づいた取引計画の策定が可能です。

 

3. 遵守意思表明

これまでに、およそ 1,100 社の企業が FXGC の遵守意思表明に署名しており、その大多数をセルサイドの金融機関が占めています。FXGC の遵守を複雑で多大なリソースを要するプロセスと見なす市場参加者も多く、バイサイドの参加者は FXGC の受け入れに慎重です。しかし、FXGC への対応は重要です。外国為替市場の大半の参加者に FXGC の遵守を促すためには、小規模な市場参加者のニーズに合わせて規範の原則を調整することが可能であり、また必要でもあることを明確にすることが重要です。

3 年毎の見直しが終わった今、各市場参加者は改訂版の FXGC について遵守意思を再表明するよう促されています。これには時間を要すると予想されます。各企業は改訂箇所を検討し、自社や外国為替業界全体に対する影響を見極めたいと考えているからです。こうした入念なプロセスは歓迎すべきことです。なぜなら、遵守意思の再表明は、市場参加者にとって、単なる形式的な手続きではなく、十分な情報を得た上での意思決定であるべきだからです。

 

注)本稿は、2021年8月4日投稿された英文ブログの翻訳です。内容に相違がある場合にはリフィニティブのグローバルサイトに掲載されている原文が優先します。

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