知りたい投信 なるほどリッパー : 2021年11月26日

制度発足から20年 人気上昇で加入者増加のiDeCo

近年、人気が高まっているiDeCoが投資信託を始めるきっかけになっている人が多いようだ。iDeCoの人気商品について、リッパーが提供するデータを用いて解説した。

制度20人気上昇で加入者増加の iDeCo

2001年10月に確定拠出年金法が施行されて20年、個人型確定拠出年金(iDeCo〈イデコ〉)の人気は高まっています。国民年金基金連合会によると、2021年9月末時点の加入者総数は前年9月より26.1%増加しました。

9月までの今年度上半期の新規加入者数は、前年度の同期比41.7%増。月ごとの新規加入者数も高水準です=グラフ。「老後資金2000万円問題」が話題になった19年夏を上回って推移しています。

確定拠出年金の運用は、運営管理機関(金融機関)が用意した金融商品のうち、加入者自身が商品と商品の組み合わせ配分を決めます。各金融機関が提示する3~35商品(23年4月末までは36商品以上のところも)で、定期預金や元本確保型の保険もありますが、ほとんどが投資信託。投信を始めるきっかけがiDeCo、という人も多いようです。

リッパーが提供する資金動向と純資産総額のデータから、確定拠出年金専用の人気商品を探ってみました。表は、今年10月末までに資金を多く集めた上位3投信と、10月末時点で純資産総額が多い3投信です。表の金額は、個人型のiDeCoのほかに企業型も含みます。

純流入額の上位は、「MSCI-KOKUSAI」という指数に連動する投信が並びました。日本を除く世界の先進国の株式が投資対象ですが、現在、このインデックスの配分は約7割が米国株。経済動向のほか、指標の投資配分にも目配りが必要です。

一方、純資産3位の「三菱UFJプライムバランス安定成長型(確定拠出年金)」は、多い順に国内債券、国内株式、外国株式、外国債券を組み入れています。まめに運用状況をチェックしない人は、このようなバランス型が適していると思いますよ。

担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子
Refinitiv (リフィニティブ) はロンドン証券取引所グループ (LSEG) 傘下の金融情報提供会社です

■確定拠出年金専用投信の資金純流入額トップ3 (2021年1~10月)

順位 銘柄名                             純流入額(百万円)

 1 外国株式MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)(野村)  34,401(17,564)

 2 三井住友・DC外国株式インデファンドS             20,323(11,610)

 3 野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI 18,846(12,770)

 ※設定額から解約・償還額を差し引いた金額。2021年分はリッパー推計。かっこ内は2020年1~12月分

 

 ■確定拠出年金専用投信の純資産総額トップ3(2021年10月末時点)

順位 銘柄名                                     純資産総額(百万円)

 1 外国株式MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)(野村)          363,387(+120,027)

 2 DIAM外国株式インデックスファンド<DC年金>(アセットマネジメントOne) 290,316( +86,568)

 3 三菱UFJ プライムバランス安定成長型(確定拠出年金)             256,865( +28,425)

 ※かっこ内2020年末時点との差

【図】月ごとのiDeCo の新規加入者数