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- 2021年6月11日掲載 : つみたてNISAで未来を描く 利用増は若い世代にとどまらず
知りたい投信 なるほどリッパー : 2021年6月11日
つみたてNISA未来を描く 利用増は若い世代にとどまらず
利用者が増加している「つみたてNISA」について詳しく解説した。リフィニティブのウェブサイトでは、つみたてNISA対象のファンドのリッパー・リーダー・レーティングなどの詳細が確認できる。ファンド選びに活用頂きたい。
つみたてNISAで未来を描く 利用増は若い世代にとどまらず
積み立て式の少額投資非課税制度、すなわち「つみたてNISA」の利用者が増えています。投資信託協会が2020年11月にインターネットで全国の男女20~79歳の2万人に実施した、「投資信託に関するアンケート調査」では、投資信託を現在保有している人は、回答者全体の23.4%。この投信を、つみたてNISAの口座で持っている人は、投信保有者のうちの24.4%でした。19年の調査では17.4%だったので、1年で大きく増加したことになります。
つみたてNISAは、その名の通り、購入は定期的な積み立てのみ。年間40万円までの投資枠の中で積み立てをします。積み立てた年から20年間、その投信の分配金と換金した時の値上がり益に、税金がかからない制度です。
つみたてNISAの対象は、金融庁が定めた要件を満たす株式投信やETFに限定されています。販売手数料が無料で運用管理費用(信託報酬)も低水準、分配金の支払いが頻繁でないなどの厳しい条件をクリアした投信です。リスクが比較的低めの投信が多く、投資初心者や若い世代から関心を集めています。
アンケートでは、つみたてNISAに限らず、確定拠出年金(企業型・個人型)で投信を積み立てている人の割合も増えています。つみたてNISAや確定拠出年金で投信を持つ人数は、投信保有者全体から見ると絶対数は少ないです。ですが、ここ数年は、「長期・積み立て・分散投資」の考え方が広まり、投信を積み立てで買う人が増えています。そのため、投信保有者の中での割合をみると、積み立て式でない一般のNISAと課税口座で投信を持つ人の割合が、やや低くなっています。
「これから積み立てなんかやっても……」とあきらめているあなた! じつは、つみたてNISAの利用者は、全世代で増えています=グラフ。若い世代ほど増加幅は大きいですが、60歳代、70歳代でもつみたてNISAを始める人が増えていることがわかります。
つみたてNISAは、20年を待たずに換金しても利益には課税されず、ペナルティーなどもありません。20年以内で自分の好きな時に換金すれば良いのです。うまく活用して、未来の豊かな生活を思い描いてみるのはいかがでしょうか。