知りたい投信 なるほどリッパー : 2022年1月14日

「長生きリスク」どう減らす?運用経験し投資知識も積み立てて 

日本証券業協会による「証券投資に関する全国調査」によると、株式や投資信託に興味を持つ人が増えてきている。「長生きリスク」を減らすために、投資に関する経験や経験を積んでみてはいかがでしょうか。​

「長生きリスク」どう減らす?運用経験し投資知識も積み立てて 

「長生きリスク」。老後の生活費や医療・介護費用などがかさみ、資金が足りなくなることを指しての言葉です。厚生労働省の簡易生命表(2020年)では、60歳での平均余命は男性24.21歳、女性が29.46歳です。定年後の時間をより良く暮らすためにはどうすれば、と考える人が増えています。

日本証券業協会は3年に1度、個人投資家の意識や実態を調査。2021年度の「証券投資に関する全国調査」(全国の20歳以上の7000人対象)で、金融商品の保有目的を複数回答で尋ねると、「将来・老後の生活資金」が最多の68.6%でした。18年度調査の66.4%より増えています。

次に多い「将来の不測の事態への備え」は3年前の38.6%から37.8%に減り、3位の「子供や孫の教育資金」も28.4%から27.9%に減っています。「不測の事態」より「必ず訪れる老後」、「子や孫」より「自分の生活」と読み取れます。

目に付くのは、株式や投資信託に興味を持っている人が増えたこと=左下グラフ。株式と投信は、実際に保有している人も増加傾向で、預貯金に興味がある人や「興味を持っている金融商品はない」人は減少しました。

金融商品で重視する点は、「いつでも出し入れできる」「元金が安全」「各種料金の自動引落に利用できる」と、預貯金を念頭に回答した人が減少。「値上がりが期待できる」が増えて「利回りが良い」が減っています。また、「税金面で有利になる」という、少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)の利用を連想する回答が増えました。

ですが、投信に興味がない人や、知識不足を理由に購入を控える人は少なくありません。投信を買う人の多くが、長期に少額を積み立て、分散投資を目的にしています=右上グラフ。投資を通じて、知識や経験も積み立て、老後に備えてはいかがでしょうか。

担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子
Refinitiv (リフィニティブ) はロンドン証券取引所グループ (LSEG) 傘下の金融情報提供会社です

【図】
興味を持っている金融商品
投信を買う人、買わない人の理由