知りたい投信 なるほどリッパー : 2020年12月18日

11月までの資金動向 新規投信に継続して資金集まる

11月末までの資金動向を解説。11月は5ヵ月ぶりの純流出であった。グローバル株式で運用する投信に資金が流入し、日本株の投信からは資金が流出した。また、新規設定投信が資金を集め、既存の投信から資金が流出した。

11月までの資金動向 新規投信に継続して資金集まる

 2020年11月の上場投資信託(ETF)以外の国内公募株式オープン投資信託は、設定額を解約・償還額が上回りました。流出超過は6月以来5カ月ぶりで、リッパーの推計で4312億円の純流出。1~11月の累計は1.8兆円の純流入でした。

 全体的には10月までと変わらず、投資対象別ではグローバル株式で運用する投信に資金が集まり、日本株の投信からは流出しています。

 同様に、個別銘柄の1~11月の純流出入額もこれまでの傾向が続き、純流入1位と2位は今年7月に設定した投信です=表。この2銘柄に限らず、7月以降は、今年新しく設定された投信に資金が継続して集まっています。以前は新しく投信が設定されると、その募集期間に多額を集めるものの、翌月以降は下火になることが多くありました。今年の新規投信は、追加設定期間に入っても引き続き資金を集めています。

 ただ、正直なところ、手放しで喜べない点もあります。2020年に設定した投信と19年以前に設定した投信を分けて、資金動向を集計してみました。19年までに設定された投信は、6月以降、9月を除いて比較的大きな純流出額となっているのです=グラフ。

 「新しい投信」は、純粋に投資家の新しい資金が集まったのではなく、既存の投信からの乗り換えもありそうな匂いがします。私には、乗り換え額を検証する手立てがありません。あくまでも推測です。確かに、低調な運用の投信や時流に合わない投信をやめて、今後に期待できる投信に乗り換えるのは適切な判断といえます。それが既存の投信との間で十分に比較した結果、乗り換えがふさわしいと決断したのなら問題ありません。「新しい投信」というキャッチフレーズに踊らされていなければ良いのですが。

 

 

合わせてよく読まれている記事