知りたい投信 なるほどリッパー : 2021年2月26日

投信残高 120 兆円超、最高額を更新 コロナで大台割り込むも急回復

投資信託の純資産総額が、コロナショック後に順調に回復し、過去最高額を更新した。特に、株式オープン投信の純資産は 11 月以降最高額を更新中である。また、昨年の純流入と純流出のトップ 5 のファンドを挙げ、その理由を考察した。

投信残高 120 兆円超、最高額を更新 コロナで大台割り込むも急回復 

 2020年、投資信託の純資産総額が、2年連続で年末の過去最高額を更新しました。MMF(マネー・マネジメント・ファンド)を除くオープン投信の昨年末残高は125兆円。うち株式オープンは124.5兆円でした=グラフ。コロナショックで2月と3月に株式オープン投信の純資産が100兆円を割ったものの、8月に前年末残高を超え、11月以降最高額更新中です。

 上の表は、昨年末の純資産総額5位までの投信です。「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」は、12月まで21カ月連続で純資産トップ。2位は7月設定の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」で、毎月の資金動向でおなじみです。3位の「グローバル・プロスぺクティブ・ファンド(日興)」は、大幅な値上がりで純資産総額が急増。今年も基準価額が上がり続け、先日1兆円の残高を突破しました。

 純資産が増える理由の一つは、基準価額の上昇です。もう一つは投資家の購入による口数の増加。毎月の資金動向でお伝えしている「純流入」は残高が増える要因です。

 純資産総額2位以下は、19年末と顔ぶれが変わりました。19年末上位のリート投信は、1年で残高が激減=下の表。人の移動が減り、不動産投資の魅力が薄れたと考えられます。減少額4位と5位は、毎月、流出超過額上位の常連。「ひふみプラス」は1年で20.73%値上がりし、利益確保のための解約が多かったと見られています。