自民党 衆議院議員 越智 隆雄 様

自民党 衆議院議員 越智 隆雄 先生

青い表紙の冊子、毎週届けられるフレッシュな情報、ワクワクしながらページをめくった。それは二十数年前のこと。私は1990年代、金融自由化その後の金融危機の中で、銀行や証券会社で一貫して資本市場業務に従事。そして、2000年代からは国会議員として、金融担当副大臣、自民党財務金融部会長、衆議院財務金融委員会理事など、金融関係の政策づくりに邁進してきた。
1990年6月に、ユーロ市場の専門誌IFRの翻訳版として「IFR日本語版」が誕生、黄色表紙の格好いい冊子だった。1992年4月には、青い表紙の「DEALWATCH」が創刊、東京市場や黒目債の動きを追加し独自性が高まった。1994年には紙媒体からスクリーンサービスに移行。そして、2001年にはデット・ファイナンスに関する情報に、エクィティ・ファイナンスが加わりフルパッケージに。
この四半世紀余、グローバル化、情報化やデジタル化など、金融を取り巻く環境変化は極めて激しい。その間、「DEALWATCH」はシャープにリアルに情報や見解を発信し続けてきた。25年間の弛まぬ取り組みに心から敬意を表したい。
「DEALWATCH」は、日本の資本市場での資金調達案件、ならびに海外資本市場における本邦発行体の案件をカバー。その速報性、正確性、専門性は高く評価され、資本市場情報の媒体として関係者から高い信頼を獲得。また「、DEALWATCH」が作成するリーグテーブルと呼ばれる引受会社ランキングも同様である。そして、デットとエクィティ両方をカバーして情報を提供してきたことで、両市場のすき間を埋める役割を果たし、資本市場全体の発展に大きく貢献してきた。
「DEALWATCH AWARDS」は、昨年24回目を迎えた。Issuer of the Year、House of the Yearはじめ、デットならびにエクィティ等各部門について、受賞案件が厳正に選定される。私は授賞式当日にスピーチをさせていただいた。様々なジャンルの資本市場関係者が一堂に会し、受賞を喜び祝し、そして称えるその熱気に満ちた光景に心から感動を覚えた。そして、「DEALWATCH AWARDS年鑑」は、市場概観、受賞案件・理由、リーグテーブル等が掲載され、本邦資本市場の動きを鳥瞰的にまた微細にわたり理解するに資するバイブルとなっている。
「DEALWATCH」の営みは、情報を正確に伝え、見解を表明し、その上で案件を評価する。そして、その営み自体が関係者から尊重され、資本市場の営みの一部となっている。すごいことだと思う。
今次のコロナ危機という状況変化に伴って、資本市場は様々な局面を経験することとなるだろう。改めて25周年を祝すとともに、「DEALWATCH」が齎す示唆を楽しみにし、ますますの活躍と発展を期待したい。

自民党 衆議院議員 越智 隆雄
Yearbookより転記

自民党 衆議院議員 越智 隆雄 先生
自民党 衆議院議員 越智 隆雄 先生