- ホーム
- リスクとコンプライアンス
- 金融犯罪
- 制裁スクリーニング
制裁とは、資産凍結や金融封鎖、投資や渡航の禁止、金融制裁、武器の禁輸や貿易の禁止などの制限措置です。
制裁の種類はさまざまです。例えば、対象者の名を挙げる明示的な制裁のほか、個人名や企業名を明示しないものの主要な制裁対象企業との関係を理由に制裁プログラムのナラティブ・ステートメントの対象となる者に適用されるナラティブまたは黙示的制裁、そして部門別制裁などがあります。制裁は、国、団体、個人、組織、船舶などに適用されます。
リフィニティブは、制裁を最優先事項として細心の注意を払っており、主要な制裁リスト (OFAC、EU、UN) を24時間体制でモニタリングし、注意を払っています。五大陸にまたがる 240 の国や地域に 470 名以上のリサーチ担当者を擁し、その 90% 以上が 2 か国語以上を話します。現在、World-Check の制裁スクリーニングでは 300 以上の制裁プログラムがカバーされており、アクティブな制裁レコードの数は 57,000 以上に上ります。
10,000 以上のグローバルな情報源のリスト、800 以上の制裁、規制、法執行機関のリスト、5,900 以上の公式サイト / 政府のウェブサイトをモニタリングしており、毎月 50,000 件以上の新たなレコードが追加されています。
制裁スクリーニングとは
制裁コンプライアンスの遵守は常に状況が変化するだけでなく、従うべき制裁措置のリストに限りがないため、企業にとっては難しい課題となっています。それにもかかわらず企業は、制裁対象者との取引は回避しなければなりません。
制裁リスクのスクリーニングは、あらゆる分野の規制対象事業者にとって必須要件であり、顧客確認 (KYC) プロセスに欠かせないステップです。さらに、制裁違反には厳しい罰則が科される可能性があります。2021 年に米国財務省外国資産管理局が科した罰金は総額 2 千万ドル以上に上り、20 件中 10 件の罰金は企業に科されています。2020 年に課された罰金は 2,300 万ドルに上り、金融機関を対象としたものは 2 件のみでした。
堅牢な制裁スクリーニング・プログラムの確実な導入は組織にとって必要不可欠です。そのためには、包括的で正確な制裁リスク・データへのアクセスが極めて重要です。
リフィニティブのソリューション
厳格な制裁規制の遵守をサポート
リフィニティブの各種ソリューションは、変化する制裁環境下でコンプライアンスを維持するのに役立ちます。リフィニティブのモニタリング機能を利用することで、正確な制裁データへアクセスし、詳細なインサイトやバックグラウンド調査のレポートを閲覧し、制裁の変更に関する最新情報を常に把握することができます。
World-Check の制裁スクリーニング・データは、あらゆる既知の制裁機関を幅広くカバーし、300 以上の制裁プログラムが含まれています。
- 正確で質の高いデータへアクセスできます。スペシャリストから成るリフィニティブのリサーチ・ユニットが主要な制裁リストを年中無休でモニタリングしており、制裁に関するリフィニティブのプロセスは、ISAE 3000 に基づく設計有効性の認証を毎年受けています。
- リフィニティブのレコードは重複が排除されたユニーク (一意) なレコードであるため、制裁スクリーニングの作業負荷が大幅に軽減されます。制裁発動機関によるすべての情報は、公式の検証用ソースと共に、そのユニークなレコードで確認できるため、スクリーニングを必要とするレコードの件数が減少します。
- キーワードが設定されたレコードを簡単にフィルタリングしたり、独自のリスクベースのアプローチ、ポリシー、手順、制裁コンプライアンスに適合するようにスクリーニングするレコードを選択できます。
- 遵守すべき範囲を明確に定めた制裁リストがない場合にナラティブ制裁、黙示的制裁、部門別制裁を遵守するという課題に対処できます。リフィニティブでは、これらの制裁の対象となる企業や個人を明らかにするために、さらなる定性調査を実施してきました。
- さまざまなデューデリジェンス・レポートを利用して、あらゆる事業や組織についての詳細なインサイトやバックグラウンド調査の情報を得ることができます。
- より多くの企業に関する重要な情報を、迅速かつ手頃な価格で提供するデータ主導型レポートや、既存の高リスク顧客、ベンダー、事業関係者に関する詳細な整合性と高度なバックググラウンド調査など、お客様のユースケースや状況に合わせて、深いインテリジェンスを提供するよう設計されています。
- 他に類を見ない独自のデータやパートナー・データと、世界中の専門家のネットワークを活用して詳細なインサイトを提供しており、リスクを特定し、規制、風評、財務上の損害を防ぐのに役立ちます。
リフィニティブのマネージドサービス・チームによる継続的なモニタリングは、最新のプロファイルの把握やバックログの回避に役立ちます。
- 継続的なモニタリングをリフィニティブのマネージド・スクリーニング・サービス・チームへアウトソーシングすることで、コンプライアンスの負担を軽減し、既存のリソースを最大限に活用できます。
- 制裁、重要な公的地位を有する者 (PEPs)、国有 / 国営企業、法執行機関、規制施行リストをカバーする Refinitiv World-Check のデータベースに対して、サード・パーティや顧客の大量のバッチをスクリーニングできます。問題の新たな発生を特定した場合は、チームからご報告します。
- このコスト効率の高いソリューションを利用することで、急速に変化する制裁環境下でも誤検出を減らし、リスク水準の変化を把握できます。
Financial Instruments Risk Intelligence (FIRI) は、制裁対象の法人 (明示的制裁、黙示的 / ナラティブ制裁を含む) と金融商品の両方に関する正確で包括的な制裁コンテンツを提供します。
- 明示的・黙示的制裁のレジームを網羅するなど、国内外の制裁、部門別制裁のリストやウォッチリストを広範にカバーします。制裁レジームには、欧州連合 (EU)、香港 (HKMA)、米国財務省外国資産管理局 (OFAC)、国連 (UN) などが含まれます。
- 正確かつ最新: リフィニティブの金融商品データは毎週更新され、World-Check Sanctions チームが管理し明示的制裁を反映させる制裁コンテンツを利用しています。このチームはまた、支配構造が複雑な企業とそれに関連する金融商品について黙示的制裁のリスクを明らかにするために広範な定性調査も行っています。
- カバーされている金融商品の種類は、債券、株式、デリバティブ、上場投資信託 (ETF)、インデックス、ファンド、ワラントなどです。
ご利用のメリット
リフィニティブが世界中で信頼される理由
制裁コンプライアンスに関してリフィニティブを利用するメリットをご確認ください。
調査手法と収録基準は非常に厳格なガイドラインに従い、堅牢な品質管理を適用しています。
五大陸すべてに調査センターを置き、制裁リスト、規制および法執行のリストに加え、何千もの信頼できるメディア・ソースを 24 時間体制でモニタリングして、正確な最新情報をお届けします。
データは何百という特定キーワードによるフィルタリングとドリルダウンが可能で、対象を絞り込んだスクリーニングにより、誤検出を減らします。

オンデマンド・ウェビナー
制裁は今後も地政学的状況やグローバルなビジネスの動向に大きな影響を及ぼします。複雑でダイナミックな制裁環境が絶えず変化する中、金融サービス企業がコンプライアンスを維持するためには、効果的な制裁スクリーニング・プログラムが必要となります。
ブログ
制裁スクリーニングに関するインサイトでさらに掘り下げる
