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真のリスク: サードパーティとの関係に潜む脅威

新型コロナウイルス (COVID-19) の世界的感染拡大により甚大な影響を受けたグローバル・サプライチェーン。本レポートでは、サードパーティとの関係における重要分野について考察、サプライヤー、販売業者、パートナーとの関係に潜む危険を明らかにします。

リフィニティブの調査により、企業のサプライチェーンに対する深刻なデューデリジェンスの不足が明らかに

ポストコロナの世界において、サードパーティ・リスクのモニタリングや、自社とサプライチェーンの保護に企業が苦慮する中、新しい調査レポートでは、サードパーティとの関係のうち 43% はいかなるデューデリジェンス・チェックの対象にもなっていないことが明らかになりました。

回答企業は平均して 10,000 件近くのサードパーティとの関係を持つ一方、多くの企業ではオンボーディングや継続的なモニタリングの段階でデューデリジェンスを完全には実施していませんでした。この状況は、競争圧力、グローバル化の進展、サプライチェーンの複雑化によってさらに悪化しています。規制や法的措置が厳格化される一方、企業はサードパーティ・リスクを把握し適切な対策を講じることに苦慮していることが、今回のレポートで判明しました。

新型コロナウイルスにより企業を取り巻くリスクの状況は大きく変わり、特にサプライチェーンおよびサードパーティ・リスクに対する影響は非常に大きいものになると考えられています。グローバル・サプライチェーンは企業に競争優位、消費者にはコスト削減をもたらすことができる一方で、重大なリスクもはらんでいます。サプライチェーンのすべてのレベルに関する明確なインサイトと、デューデリジェンスを迅速かつ容易に実施する能力を持ち合わせていなければ、企業がリスクを軽減あるいは管理することは到底不可能です。

本レポートでは以下の内容をご覧いただけます:

  • これらすべての要因が、企業が直面するリスクと、それらを管理する能力にどのように影響したか。
  • 新型コロナウイルスがもたらすリスクに関する状況の変化、特にサプライチェーンとサードパーティ・リスクに対する重大な影響について。
  • グリーン犯罪や環境リスクが増加し、より正確な分析を必要としているのはなぜか。
  • 1,800 人
    企業のグローバル・リスク管理およびコンプライアンス担当者などを対象にした回答者数
  • 16 か国
    調査対象国
  • 1,750 万件
    調査対象企業が関係を持つサードパーティの数

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新型コロナウイルスは、サプライチェーンの脆弱性を浮き彫りにし、カントリーリスク、管轄リスク、ベンダーや地域への過度な集中リスクなど、複数のリスクシナリオを特定、管理する上でデューデリジェンスがいかに重要であるかを実証しました。その結果、企業は今後、サプライチェーン・リスクをより徹底して評価・軽減するために、サプライチェーンの透明性とレジリエンスを向上させ、サードパーティに対するデューデリジェンスをあらゆる面で強化していくと思われます。
Phil Cotter

主要コンテンツ

43%

いかなるデューデリジェンス・チェックの対象にもなっていないサードパーティの割合

25%

規制違反の代償として損なわれると考えられる企業価値の割合

15%

パンデミックとエピデミックに関連するリスクを十分認識しているとした回答者の世界全体での割合