
2020年6月8日
リフィニティブ、外国為替スワップ取引の効率性を高めるAPIソリューションを提供
Forwards Matching APIで一層の電子化とより柔軟性の高い取引をサポート
世界有数の金融データ・プロバイダーであるリフィニティブは、外国為替市場におけるスワップ取引でのリフィニティブのElectronic Tradingを使った取引量の継続的な増加を支援するため、Forwards Matching MTF取引システムへの自動アクセスを可能にするForwards Matching APIソリューションの提供を開始しました。
リフィニティブのForwards Matchingは市場をリードする外国為替スワップの取引ベニューで、世界中に展開している大規模かつ幅広いお客様のトレーダーに利用されており、1日あたり数千億ドル相当の取引をサポートしています。
市場に存在する外国為替スワップの電子取引量を増やしたいという強い需要ならびに、とりわけ最近の外国為替スワップ取引が増加している状況を踏まえると、Electronic TradingでeHedgingフローとポジションの効率性を高められます。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う影響を鑑みると、市場での取引方法の改善を一層サポートすることができます。
すでに多くの外国為替市場の参加者に利用されているSpot Matching APIをベースにしたForwards Matching APIは、リフィニティブのお客様の取引効率とコスト管理をいっそう支援いたします。外国為替スワップ取引でもAPIが利用できるようになったことで、お客様にとってデータの透明性が高まり、流動性への迅速なアクセスを可能にし、取引ワークフロー全体の効率化を図れます。
規制面では、Forwards MatchingはリフィニティブのMTFの一部としてアイルランド中央銀行の監視下にあり、欧州連合(EU)の第2次金融商品市場指令(MiFID II)による執行、監視、報告の要件に完全に準拠しています。Forwards Matchingのプラットフォーム上において、外国為替スワップはMTF上、また、外国為替スポットはMTF外での取引も可能です。
リフィニティブで外国為替取引ベニュー責任者を務めるPaul Clarkeは、「外国為替スワップ取引の電子化に向けた動きに伴い、流動性と効果的な取引執行を犠牲にすることなく効率性を高めるためのより革新的なソリューションの必要性と機会が生じています。これは、取引ワークフローが大きく変化している現在進行中の市場で特に当てはまります」と述べ、「Matching Forwards APIはこのニーズに対応しています。外国為替スワップ市場をリードする取引システムを使っている300以上のアクティブなお客様のサイトにアクセスできるMatching Forwards APIは、外国為替取引の効率化を実現するのに寄与します。」と付け加えました。
外国為替スワップは、外国為替市場の中で最も伸びが大きな金融商品の一つです。国際決済銀行(BIS)が2019年発表した3年ごとの調査によると、外国為替スワップは外国為替全体の取引量の49%を占め、2016年の2兆3770億ドルから2019年には3兆2000億ドルへと35%増加しました。グリニッジ・アソシエイツの調査では、電子取引による受け渡し可能なフォワードとスワップの割合は、2018年と2019年でそれぞれ77%と75%でした。
リフィニティブの外国為替取引プラットフォームでの最近の傾向をみると、3月のフォワード取引量が1日平均で3990億ドルと過去最高を記録しました。スポット取引量は2月、3月ともに同1000億ドル超でした。リフィニティブのMatchingプラットフォームの詳細についてはこちらをご覧ください。
リフィニティブについて
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