2021年7月6日

細分化 (フラグメンテーション) が進むアジア太平洋地域の市場における流動性へのアクセス

本稿は、2021年5月11日投稿された英文ブログの翻訳です。

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Head of Trading & Banking Solutions, Asia at Refinitiv
Marc Hearn

Proposition Sales Director, FX Trading, Asia, Refinitiv
Nigel Fuller

外国為替取引の手段の進化するに伴い、市場の透明性は向上し、電子取引の普及率は高まっています。リフィニティブは、アジア太平洋地域のトレーダーが流動性にアクセスし、ワークフローの効率性を改善するためにどのようなお手伝いができるでしょうか?

アジア太平洋地域の外国為替市場は、電子取引の成長による恩恵を受けています。しかし、そのことが市場の細分化を引き起こしてきました。アジア太平洋地域の銀行とバイサイドである企業は、適切な外国為替の流動性へのアクセスを可能にするための戦略を確立する必要があります。

リフィニティブの統合的なワークフロー・ソリューションは、銀行とバイサイドである企業に対して、電子取引への円滑な移行、業務効率の向上、そしてリスク低減およびコスト削減を支援します。アジア太平洋地域の外国為替市場の電子化は、取引高全体の増加を主な背景に、近年より広範囲に拡大しており、その動きは新型コロナウイルス感染拡大によってさらに加速しました。

電子取引の成長と流動性の循環の環境変化によって、市場の細分化が進み、市場参加者は多くの電子取引ベニューや流動性ソースを利用できるようになりました。しかし、複数の流動性ソースに同時にアクセスする場合、画面の大半が使用されることになり、ユーザーは市場価格や情報を限られたスペースでしか表示することができません。

リフィニティブの FX トレーディング・プラットフォームは、外国為替取引の統合的なワークフローの実行を支援します。

企業がコストを節約し、大規模な取引の市場への影響を最小限に抑え、透明性と運用効率を向上させるための最良の執行戦略を模索しているため、アルゴリズム取引はアジア太平洋諸国でも勢いを増しています。

新興市場から成熟した市場まで、幅広い市場が存在するアジア太平洋地域で取引を行う企業にとって、リフィニティブが提供しているような柔軟な電子取引ソリューションは課題に対処する上で不可欠です。

各地域の市場にとって適切な流動性
指値注文やリレーションシップ・ベースのマルチバンク・プラットフォーム、アルゴリズム取引やアグリゲーション・サービスを利用するかに関わらず、アジア太平洋諸国の銀行とバイサイドとなる企業は多種多様な取引要件があります。

適切な流動性プールへのアクセスを顧客に提供するためにリフィニティブが開発したのが FX Aggregator です。Refinitiv FX Matching や Refinitiv FXall といった主要なベニューなどのソースから、市場をリードする外国為替の流動性にアクセスすることが可能です。

Refinitiv FX Aggregator は、Refinitiv FX Trading で提供されるサービスの一部として利用できます。そのため、ユーザーはリフィニティブのデスクトップから直接取引を行うことができ、コストがかかる社内インフラを必要としません。

FX Aggregator はリフィニティブが完全にホストしているため低コストで利用が可能で、外国為替スポットで広い地域をカバーするより良いレートの流動性へのアクセスをすべてのお客様に等しく提供します。従って、地域の市場参加者が大規模なグローバル銀行と同等に取引を行うことができるようになり、ビジネスや市場の拡大につながります。

リフィニティブは 2021 年に FX Aggregator サービスを NDF へ拡大することを計画しており、アジア太平洋地域における流動性へのアクセスを一段と向上させる予定です。

この市場には非常に大きな取引機会が存在します。これは、2020 年 9 月に公表された IMF ワーキング・ペーパー (英 : 外部リンク)でも言及されており、多くのアジア新興国通貨の NDF 市場は十分に確立されており、急速に成長しているとの記述があります。

2019 年、リフィニティブはベトナムで FX Matching サービスをローンチしました。同サービスではオンショアのインターバンク市場における VND の取引をサポートしています。インドネシアとマレーシアでも同じサービスが年内にローンチされる予定です。

ディストリビューションとバイサイド顧客向けサービスの改善
アジア太平洋地域における外国為替の電子取引の成長は、取引エコシステムの大規模化と効率化を促進しています。マーケットメーカーの銀行が顧客へのサービスを改善し、バイサイドがより効率的に業務を運営することが可能となっており、最良の取引執行が可能なほか、複数の通貨と規制に準拠した共通の標準的なワークフローを管理することができます。

また、電子化による統合的なワークフロー・ソリューションで、リスクの軽減、コストの削減、業務効率の改善が実現します。

Refinitiv FXall では、アジア太平洋地域へのコミットメントの一環として、オンショアの取引センターと地域のトレジャリー・センターの両方へのサービスの改善を目指し、オンショア市場のマーケットメーカーとのオンボーディングを増やしています。

アジアの銀行は、Refinitiv FXall を活用して、CNH などの通貨ペアを魅力的な価格で提供することができ、銀行自身とバイサイドの顧客の両者にとって効率性とリスク管理が改善されています。

Refinitiv FXall は、流動性へのアクセスからストレート・スルー・プロセッシングに至るまで、バイサイドの顧客向けに幅広い機能を提供しており、各地域の規制と行動規範を遵守した透明性の高い取引執行を可能にします。

オーダー分割機能などの FXall の新機能も、時間をかけて異なるチャネルを通じてオーダーすることで、大きなサイズの取引による市場への影響を軽減したいと考えているトレーダーにとって非常に有益です。

コスト効率と柔軟性は電子取引を採用するためのカギとなります。Refinitiv FXall の特筆すべき優位性は、OMS を置き換えることなく管理できる可能性がある点、また企業の場合には既存の TMS で FXall を利用できる可能性がある点です。

堅牢で透明性の高い市場の促進
アジア太平洋地域の中央銀行は外国為替市場の電子化を支持しています。

中央銀行は、市場の透明性を高め、グローバル外為行動規範の遵守を証明するためのデータを取得する必要があるだけでなく、現地通貨建ての決済が、信頼性の高い正確なデータフィードと市場オートメーションによってのみ達成可能であることを認識しています。

企業は電子チャネルの利用を通じて、現地通貨のクロス取引や現地通貨建ての決済を容易に実施することができます。

コンプライアンス証明のニーズに応えて、Refinitiv FX Trading では Deal Tracker を利用することが可能です。完全ホスト型のこのアーカイブおよびコンプライアンス・サービスには、タイムスタンプ機能や約定のモニタリング機能が搭載されています。

エコシステムの強化
アジア太平洋地域の 外国為替取引エコシステムが進化を続ける中、リフィニティブは、テクノロジー・ソリューションの強化・開発にコミットし、中央銀行、流動性プロバイダー、バイサイド企業との密接な協力の下、同地域における効率的、効果的かつ公正な市場の発展に尽力していきます。

リフィニティブの外国為替取引トレーディング・プラットフォームは、取引の統合的なワークフローの実行を支援します。

注)本稿は、2021年5月11日投稿された英文ブログの翻訳です。内容に相違がある場合にはリフィニティブのグローバルサイトに掲載されている原文が優先します。

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