- ホーム
- リフィニティブ・ジャパン ブログ記事一覧
- デジタル本人確認ソリューションがもたらす金融犯罪対策と快適なカスタマー・エクスペリエンスの間の最適なバランスとは?
2021年7月14日
デジタル本人確認ソリューションがもたらす金融犯罪対策と快適なカスタマー・エクスペリエンスの間の最適なバランスとは?
本稿は、2021年4月30日投稿された英文ブログの翻訳です。

Global Sales Strategy & Execution Director,
Refinitiv
Marcelo Hiratsuka
デジタル・トランスフォーメーションは多くのメリットをもたらしますが、オンライン利用が増えるにつれて、非常に巧妙な金融犯罪への対策の必要性も高まっています。
リスクの上昇に直面するなか、銀行をはじめとする金融機関は、KYC コンプライアンス義務の遵守と、良好なカスタマー・エクスペリエンスの確保というニーズのバランスをとらなければなりません。テクノロジーは、この課題を解決する革新的なソリューションの実現に向けた積極的な役割を果たしています。
信頼できるテクノロジー・パートナーは、規模の大きさや柔軟性の高さに加え、確かな実績を有する豊富で幅広いツールとデータの提供が可能であるという点で価値があります。
デジタル・トランスフォーメーションは業界を横断して加速を続けています。フィンテックの絶え間ない技術革新と今も続く新型コロナウイルスの影響により、世界ではオンライン化が一段と進んでいます。とくにコロナ禍により、多くの企業が顧客向けデジタル・サービスの再検討を突然余儀なくされました。このことは多くのメリットをもたらす半面、さまざまな新しいリスクも生み出します。
オンライン利用が増え、サービスに接続しやすくなり、24 時間 365 日利用できるという利便性を多くの人が享受する一方、同じデジタル機能を活用して組織と個人の両方に詐欺を働こうとする非常に巧妙な金融犯罪への対策の必要性も高まっています。
Refinitiv Qual-ID は、安全、効率的で正確なデジタル本人確認とリスク・スクリーニングのためのソリューションです。
オンラインでビジネスを行う企業にとって、十分なサイバー・セキュリティの確保は、危険な領域へ急速に足を踏み入れることとなる恐れがあります。多くの企業は依然として、十分に堅固なセキュリティ機能が欠如した旧来のシステムに縛られており、さらに、最先端のセキュリティに投資する資金を持っていない企業が多く存在します。
デジタル本人確認ソリューションはどのように eKYC コンプライアンスを促進促進するのでしょうか?
コンプライアンスと顧客のバランスをとる
こうしたリスクの上昇を背景に、銀行やその他金融機関は、不正対策関連の十分な措置を講じ、顧客とサードパーティに対して新たな関係の開始時のスクリーニングと継続的なスクリーニングの両方を確実に実施しなければなりません。
そのため、厳しい規制環境の下、違反に伴う措置、罰金、評判の失墜という脅威が常に存在し続ける中で事業を運営する金融機関にとって、KYC は引き続き主要な重点事項となっています。
しかし、KYC に重点を置いた途端、新たな関係の開始時において課題が生じる可能性があります。金融機関は通常、コンプライアンス上の義務の遵守、コストの管理、良好なカスタマー・エクスペリエンスの確保の間でバランスをとることを求められます。
デジタル本人確認と eKYC
KYC の分野におけるイノベーションは、上記の課題の解決に向けた積極的な役割を果たしています。特にデジタル本人確認には、ハードコピーの文書に依存する旧来の本人確認の手法に比べて非常に大きな可能性があり、従来のプロセスがデジタル化したプロセスに急速に取って代わられつつあることは驚きではありません。[MM8]
手作業による KYC 顧客デューデリジェンス (CDD) プロセスは紙ベースであることが多く、往々にして時間がかかり、非効率かつ割高で顧客の不満につながります。それに比べて、デジタル本人確認ソリューションはカスタマー・エクスペリエンスの不満点を大幅に改善できます。
また、迅速で信頼性が高く、すべての地域をカバーできるデジタル ID 認証やスクリーニングの実現、業務効率の向上、そしてヒューマンエラーの要因を取り除くことでコンプライアンス水準の全体的な向上が可能になります。
多くの金融機関は、デジタル・オンボーディング、eKYC、デジタル本人確認へ明らかに移行しつつあります。その理由は、上記のプロセスが新規顧客の第一印象にとって欠かせない部分であり、それによって将来のエンゲージメントが方向付けられることを金融機関が認識しているためです。
かつてないほどデジタル化の競争が激化していることは、本人確認と文書認証を含む完全な KYC プロセスを実施し、最初からシームレスで魅力的なカスタマー・エクスペリエンスを提供することがすべての企業に間違いなく必要であるということを意味しています。
業界最高峰のソリューション
顧客のデジタル・オンボーディングを実施するとき、暗号資産取引所、決済会社、オンラインの資産運用会社や証券会社などのフィンテックの多くが実感するのは、この不可欠なステップにおいて競合他社に先行し続けるには、信頼できるブランドのテクノロジー・パートナーの力が欠かせないということです。確かな実績や専門性、規模を有し、要件の変化に柔軟に適応して、信頼性の高いデータとツールを提供できるパートナーが求められています。
リフィニティブは、包括的なデジタル本人確認ソリューションにより、規制要件を遵守しつつ、卓越したカスタマー・エクスペリエンスの実現をお手伝いします。
リフィニティブの業界最高峰のソリューションである Qual-ID は、最高水準のセキュリティ基準に沿って構築されており、極めて正確なグローバル本人確認データに基づいて文書を即座に検証します。またリフィニティブの World-Check Risk Intelligence データベースを活用することで、コンプライアンス・チームが潜在的な金融犯罪関連リスクを発見し、リスク関連のより的確な意思決定が可能となります。
デジタル革命が機会と課題の両方を生み出し続ける中、リフィニティブは引き続き企業をサポートし、必要なデータ、テクノロジー、そして専門的な知識と経験を提供してまいります。
これらを組み合わせることは、極めて重要なカスタマー・エクスペリエンスを守りながらも、デジタル・トランスフォーメーション、金融犯罪対策、コンプライアンス遵守を確実に行わなければならないという、多くの企業が直面している難しい課題の解決にも役立つはずです。
注)本稿は、2021年4月30日投稿された英文ブログの翻訳です。内容に相違がある場合にはリフィニティブのグローバルサイトに掲載されている原文が優先します。
免責事項:© Refinitiv 2021
本文および本文の内容(以下、「本内容」)は、あくまでも一般的な情報提供を目的としたもので、筆者の本主題に係る過去の経験に基づくものであります。記載された内容はRefinitivの見解を反映するものではありません。なお、無断での複製、転送等を行わないようにお願いします。
本内容は、如何なる法域又は領域においても、投資助言(及びその他の如何なる助言)を提供するものではなく、また金融商品の売買の申し込み又はその勧誘とみなされるべきではありません。記載された意見や予測等は作成時点のものであり、Refinitivは、本内容に含まれる情報の正確性、最新性、適切性及び完全性、また本内容の利用結果について如何なる保証も行わず、本内容に起因して生じた損失や損害について一切責任を負いません。Refinitivは予告なくいつでも本内容を変更、削除する権利を留保します。