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2020年12月7日

東京スワップ・レートの今後、LIBOR廃止後がTSRへ与える影響

リフィニティブ・ジャパン株式会社

事業開発部 部長

宗川 雄視

日本円を含む5通貨すべてのLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)ベンチマークは、2021年末までに終了することとなり、LIBORを使った取引等に大きな影響がある。リフィニティブが算出・公表している金利指標で、特に日本のユーザーに利用されている「東京スワップ・レート」にも大きな影響を与えると考えられることから、今回は「東京スワップ・レート」(以下TSR)について説明したい。

Tokyo Swap reference rate

TSRは、日本円金利スワップ等に利用されている金利指標だ。 旧テレレートが算出・公表していたが、2004年にロイター(当時)が同社を買収した際にロイターのコンテンツとなった経緯がある。TSRは1993年頃に公表が開始され、現在はLIBORベースのTSR(LIBOR TSR)とTIBORベースのTSR(TIBOR TSR)の2通りある。LIBOR TSRは17143としても広く知られている。

リフィニティブ Eikonで取得可能なICE公表のLIBORベンチマーク

リフィニティブ Eikonで取得可能なICE公表のLIBORベンチマーク

2021年末にLIBORが公表停止となるのを受け、リフィニティブでは日本円リスク・フリー・レートであるTONAをベースとしたTONA TSRの構築をすすめている。リリースは2段階に分かれ、まず、TONA TSR参考値をリリースする予定だ。

これはLIBOR TSRとほぼ同じ算出方法を用い、まずTONA TSRの概観をユーザーに示すことを意図している。従って、1)算出はパネル各社等からの提示レートを使用し、2)金利指標としては公表しない。

第二段階では、算出の元となるレートを金利改革で推奨されている実際の取引、執行可能なクオート、気配データ等に変更する予定だ。リフィニティブでは、英国のターム物SONIAの算出・公表を行っており、こうした金利指標を構築してきた際のノウハウを生かして計算を行う意向だ。

上記に加え、TONA TSRの参考値の公表が完了した後、①TSRのフォールバックの考え方、②新指標 TONA TSRの表示方法や、③LIBOR TSRの更新がどうなるのか等についても検討を進める。


次回のブログでは、東京スワップ・レートをめぐる情報や開発の進捗状況などをより詳しく掘り下げたい。

コンサルテーション・ペーパーはこちら よりダウンロードいただけます、 英語版はこちら よりダウンロードいただけます。

リフィニティブでは、フィードバックを検討した上で、最終的な決定を適切な期間を経て公開する予定だ。

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