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- 2022年2月4日掲載 : 使い道に合わせて金融商品を選ぶ 長期の資産づくりは「証券」を活用
知りたい投信 なるほどリッパー : 2022年2月4日
使い道に合わせて金融商品を選ぶ 長期の資産づくりは「証券」を活用
金融商品の種類と用途、目的に応じたお勧めの金融商品を紹介した。また、「投資」のリスクとメリットについても解説した。
使い道に合わせて金融商品を選ぶ 長期の資産づくりは「証券」を活用
■高校生向け 資産形成がわかる
家計管理は、ただお金をため込んだり、やみくもに節約したりすることではありません。日々の生活に使うお金をやりくりしながら、同時に、将来必要なときにお金を適切に使えるように準備することです。使う目的に合った準備ができるよう、金融商品の特徴を理解しておきましょう。
●預貯金
安全性が高く、取り扱い金融機関が元本を保証します。万が一、金融機関が破綻(はたん)しても一定金額までは保護される制度も。ただ、今は金利が極めて低く、預けても利子はごくわずかしかつきません。
いくつか種類があり、普通預金は、手軽に口座からの出し入れが可能。原則、満期まで預ける定期預金は、使う時期が決まっているお金の預け先に向きます。金利が少しだけ高く、満期の期間は1カ月~10年などです。ゆうちょ銀行の定額貯金は預けて6カ月が経過すれば払い戻しOK。最長10年で長く預けるほど利率が高くなる仕組みです。
日本円から米ドルやユーロなどの外貨に替えて預ける外貨預金は、円預金より金利が高め。ただし、為替相場によって受取額が変動するリスクがあること、金融機関が破綻(はたん)した場合、保護の対象外なので要注意です。
●証券
株式や債券、投資信託など、預貯金に比べてリスクが高い金融商品です。株式や投信は、買った時より売る時に値上がりしていれば利益が出るほか、収益に応じて配当金をもらえる場合も。利益に税金がかからないNISAと呼ばれる「少額投資非課税制度」の対象にもなります。債券は、満期までの間に得られる利子が投資家の主な収益です。
証券投資は、世界の経済情勢などによって価値が増減するので、常に情報収集が必要です。購入や売却のタイミングも、基本的に自分で判断しなければなりません。
●まとめ
大ざっぱに言えば、預貯金は日々使うお金の管理に向き、証券は投資による長期の資産づくりに向いています。主な取り扱い金融機関は、左下表のとおり。右上表で、お金の用途ごとに、選ぶとよい金融商品を紹介しました。
「『投資』はリスクがあって怖い」という人もいますが、お金を蓄える以外にメリットもたくさんあると私は思います。経済の動きに関心が高まり、生活する上で必要な知恵も備わるからです。投資で身につくものの見方や考え方は、仕事や生活でも役に立つはず。収入アップや資産を守ることにもつながります。
担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子
Refinitiv(リフィニティブ)はロンドン証券取引所グループ(LSEG)傘下の金融情報提供会社です
■金融機関ごとの主な取扱商品
<銀行、信用金庫> 普通預金、定期預金、外貨預金、国債、投資信託
<ゆうちょ銀行(郵便局)> 通常貯金、定期貯金、定額貯金、国債、投資信託
<農協(JAバンク)> 普通貯金、定期貯金、国債、投資信託
<証券会社> 株式、債券、投資信託
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担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子
Refinitiv (リフィニティブ) はロンドン証券取引所グループ (LSEG) 傘下の金融情報提供会社です
【図】
私が考える、こんな場面でこの商品