知りたい投信 なるほどリッパー : 2021年10月1日

学びとともに小さな失敗を、学校の知識を社会で生かすために 

高校生向けに資産形成や資産運用について説明する「資産形成がわかる」シリーズ。学校の授業で学んだ事を社会人になった時にどのように活かすかについて解説した。

学びとともに小さな失敗を、学校の知識を社会で生かすために 

「高校生向け」の前回までは、主に社会全体から見た経済や金融のしくみをお伝えしてきました。今回は、個人のお金の使い方のお話をしましょう。

皆さんは、お金を上手に使えていますか? おこづかいを使い切って、後になって欲しいものを買えずに困ったことはありませんか? 修学旅行のように数日分のお金を持つのは、計画的にお金を使う練習です。前半に使いすぎて、最終日に買いたいものをガマンした、という人もいるのではないでしょうか。

そんな悲しい思い出も、じつは大事な経験です。大人になって高額なお金を扱うようになると、失敗は大きな痛手になります。いまのうちに経験を重ねましょう。うまくいったら自信につながります。失敗したら、どうしてそうなったのか、次はどうしたら良いのかを考え、そこから学ぶことができます。

旅行の途中で残金がゼロにならないためには、どうしたら良かったのでしょうか? 1日ごとに使う金額を決める? 使い道ごとに予算を決めておく? 残金を確認しながら行動する? 実際に失敗したからこそ、授業で学ぶ「マネープラン」の重要性が理解できることでしょう。

また、前回までにお伝えしたように、「投資信託」は少ない金額でも買えます。自分のお金で投資をしてみると、価格の変動をリアルに感じます。値下がりするとガッカリしますが、安い価格で投資できるのはうれしいです。社会や経済とつながった実践的な学習は、授業で学ぶ資産形成が、より理解しやすくなるでしょう。保護者と相談して、できる範囲でチャレンジしてみると良いと思います。

以前、自転車の事故で、被害者に1億円近い賠償金を払うことになったのが話題になりました。「もし自分だったら?」と思うと怖いですよね。自転車通学者は、自転車保険の加入が義務付けられているでしょう。「保険」は、高額のお金を支払わなければならない時に役に立ちます。

学校の授業では、生活のどんな場面でどのような金融商品を利用するのかを学ぶはずです=イラスト。自分の身近なところで実際にお金を使って、良いことも悪いことも、楽しいことも悲しいことも経験しながら、知識と現実が結びつくと良いですね。

社会人になると、それまで以上に、お金と生活は切り離せなくなります。身につけた知識が上手に活用できるようになれば、みなさんの生活や人生の選択肢は、きっと広がるはずです。

担当=DZHフィナンシャルリサーチ・石原敬子
Refinitiv(リフィニティブ)はロンドン証券取引所グループ(LSEG)傘下の金融情報提供会社です

【図】
大人になる前なら、失敗も経験のうち