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知りたい投信 なるほどリッパー : 2021年3月19日

投資信託の評価を確認!① 表彰を契機に保有投信チェック  

20回目を迎えた「リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード 2021 ジャパン」の結果の概要を解説した。第三者機関による投資信託の評価の活用方法いついて提案した。​

投資信託の評価を確認!① 表彰を契機に保有投信チェック 

 3月18日、「リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード 2021 ジャパン」の最優秀会社と最優秀ファンドが発表されました。ロンドン証券取引所の傘下となった金融情報会社リフィニティブによる日本での表彰は、今年が20回目です。

 リフィニティブには、世界の投信を同じ基準で評価する独自のシステムがあります。この表彰では、四つある評価尺度のうち、「収益一貫性」を使って、3年、5年、10年の期間ごとに最優秀ファンドを選定します。

 リフィニティブの日本法人によると、今年度は、新型コロナによる影響で金融市場が激しく動き、運用担当者の目利き力が特に問われた年だったそうです。値動きの大きい環境の下で、リスクを管理して優れた収益を上げた投信が表彰されました。

 今回の受賞ファンドは、投資信託部門が140本で、確定拠出年金(DC)部門が24本でした。運用会社の最優秀会社賞は、投信部門とDC部門のそれぞれに、総合部門、株式部門、債券部門、ミックスアセット部門で選ばれた合計8社です。主な受賞ファンドを表1に、投資信託部門の受賞会社を表2に、それぞれまとめました。

 表彰されたファンドや運用会社は、自社のパンフレットやホームページなどを通じて、受賞したことをPRするケースが多く、個人投資家のみなさんも目に触れる機会があると思います。

 表彰は、リフィニティブが提供している投信情報サービス「リッパー」のような第三者による、いわば投信の「お墨付き」。国内で販売されている6000銘柄近い投資信託から、どれを購入するか、商品を選ぶときの参考になるでしょう。また、すでに保有している投信の運用状況を確認する方法としても役立ちます。

 ただし、表彰はあくまでも過去の実績に基づくもので、将来も良好な運用が続くとは限りません。だからこそ、このような情報を定期的にチェックし、ご自身のポートフォリオを見直す機会にすることが大切です。