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知りたい投信 なるほどリッパー : 2021年4月23日

3 月までの運用成績 世界的な株高で投信運用も好調

リフィニティブ・リッパー・ファンドのデータを基に、投資信託市場における3月までの運用成績について分析した。リート投信と株式型のファンドの値上がりが目立った。特に運用が好調であったのは、中小型株とIT関連株に投資するファンドであった。​

3 月までの運用成績 世界的な株高で投信運用も好調

 2021年3月末時点の投資信託の運用成績は、短期、長期ともに大半がプラスになりました=グラフ。株式で運用する投信は、世界的な株高に支えられ、投資地域を問わず高いリターンが得られました。また、コロナショック以後に低迷していたリート投信の復調も感じられます。

 純資産残高が10億円以上の上場投資信託(ETF)を除くオープン投信を対象に、運用成績がプラスだった投信の割合を集計してみました。過去6カ月(20年10月~21年3月)では、リート投信の全銘柄が値上がりし、株式型も99.5%の銘柄が、ミックスアセットでも97.4%の銘柄がプラスでした。

 過去5年間をみても、株式で運用する投信の97.7%、ミックスアセットの99.5%、リート投信の91.1%の銘柄が値上がり。1年前のコロナショックを経ても、多くの投信が利益を出しています。

 一方で、債券型ではマイナス運用となった投信も。過去6カ月でプラスの銘柄は75%、過去5年では80%でした。債券でも投資対象によって差がつきました。低金利の日本円での債券運用は不調です。ハイイールド債で運用する投信は、他の債券型よりハイリスク・ハイリターンですが、短期、長期ともに良い結果が得られました。

 個別の投信でも、運用が好調なのは株式型です。中小型株や情報テクノロジー(IT)関連株で運用する投信の好成績が群を抜いています=表。