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知りたい投信 なるほどリッパー : 2021年6月4日

高校で本格的なお金の勉強が始まる 人生100年時代を生きるために

学校指導要綱の改定により、高校で金融の知識を学ぶ事になった。それに伴い、毎月一回、高校生や保護者、教師に向けたコラムをお届けする。人生100年時代を生き抜くためのヒントを見つけてもらいたい。​

高校で本格的なお金の勉強が始まる 人生100年時代を生きるために

 「もっと若い頃に聞いておきたかった」――。資産運用セミナーなどで家計管理や資産形成の話をすると、このような感想をいただくことがあります。お金の知識は生活する上で必要なのに、学校で十分に習う機会がなく大人になってしまう、と感じる人が多いのです。

 学習指導要領の改訂に伴って、2022年度からは、高校の家庭科や公民科(公共)で金融の知識を学ぶことになっています。現在も高校の家庭科で生活設計を学びますが、中心はやはり「衣・食・住」です。でも、私たちの暮らしには、それらを支えるお金が必要。消費者としてだけでなく、働いてお金を稼いだり、持っているお金を有効に活用したりするためにも、金融について正しい理解をしておかなければなりません。

 来年度以降の家庭科では、これまでの生活設計の単元より一歩踏み込んで、経済のしくみやお金の役割、具体的な金融商品の特徴について学びます。現実の社会や消費生活に役立つ具体的な内容で、社会に出てから必要な視点が身につきそうです。

 イラストでは、私たちが一生のどの場面で、どんな金融商品に触れるのかをまとめました。働いてお金を稼ぎ、ためて、使って、それでもなお、一生困らない資産を作り上げなければなりません。

 以前、長寿社会研究の第一人者である英国のリンダ・グラットン氏が「2007年に日本で生まれた子どもは107歳まで生きる確率が50%」と発表して話題になりました。折しも、その年代の子たちが高校生になるタイミング。ぜひこのコラムを続けて読んでいただき、「お金の寿命」も延ばせる知識を身につけてくださいね。